こちらのアイテムは2025/11/23(日)開催・文学フリマ東京41にて入手できます。
くわしくは文学フリマ東京41公式Webサイトをご覧ください。

唇に磁石

  • 南3-4ホール | な-38 (詩歌|現代詩・散文詩)
  • くちびるにじしゃく
  • 渡辺八畳
  • 書籍|A5
  • 120ページ
  • 2,000円
  • 2025/10/3(金)発行
  • 何十年もの間、その豆電球は灯され続けてきた。 ソケットは何度もくすんで、そのたびに磨かれた。 ふり返ると、遠くには山々の幻がある。
      ・ ・・  ・・・ ・  ・・・・・ -------ー

    渡辺八畳、詩業10年目にして初めて出版社より詩集を出します。
    「現代詩手帖」「ユリイカ」「朝日新聞」などへの掲載作から、 詩を書き始めて半年目ほどの初期作品、 さらには未発表の完全新作まで、 全27篇を収録しています。
    解説文(栞)は同郷の大先輩詩人である和合亮一さん、 カバーイラストはピクセルアートで有名な豊井祐太さんにお願いしました。
    本文の隅からカバーの裏までお楽しみください。



    解説「詩行に吾妻の噴煙があがり」和合亮一 より一部抜粋


     なぜ詩を書くのか、詩は書かれるのか。

     新しい詩集を読み通しながら、あらためて根源的な問いが浮かぶ。

     渡辺と私は年齢に二〇年ほどの差はあるが、同じ福島の空と街で暮らした、言わば同郷の詩人である。お互いに車で一〇分ほども離れていない場所であり、生まれ育った環境の近しい二人は、ほぼ同一の環境と風景のなかで詩を書き始めたと言って良い。あらためて作品の束として一気に読ませられると、問いかけはそのまま渡辺にも私にも跳ね返ってくる。

    (中略)

     肌感覚の生々しさが感じられるのはなぜなのだろうか。なるほど、山々に囲まれたこれらの世界はイマージュを発する心の内なる混沌そのものなのだ。それはいつも彼の詩を書く精神の真ん中にあり、今もなお噴煙をあげている。そこを彼は筆を握りながら、行ったり来たりしている。

    (中略)

     渡辺は「そのものへと、成って」いくことを、言葉で彫刻するかのように、独特の大胆さと繊細さで、彫刻の刀ならぬ筆を鋭く振るっている。



    書籍情報

       著者 渡辺八畳
    装丁・組版 渡辺八畳

       装画 豊井祐太
    解説(栞)   和合亮一

      発行所 七月堂

    A5 帯付
    120ページ
    2000円+税

    発行 2025年10月3日
    ISBN 978-4-87944-616-9

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