22時の肖像、東京駅の片隅で
- 南3-4ホール | き-47 (小説|短編・掌編・ショートショート)
- にじゅうにじのぽーとれいと、とうきょうえきのかたすみで
- 出雲 邑 | 鈴木 桂 | 橘 志津子
- 書籍|A5
- 64ページ
- 500円
- 2025/11/23(日)発行
- 多くの人が行き交う東京駅・八重洲口には新幹線乗り場や高速バスターミナルがあり、待ち合いに使われるカフェやファストフード店、土産物屋が軒を連ねる。まさに旅の玄関口だ。
そこでもまた、いくつもの人生が交差する。二度と会わないかもしれない人たち、でもそこで確かにすれ違っていく人たち――。
そんな八重洲口にあるお店を舞台としたアンソロジー小説です。ある家族のヒューマンストーリー、友達以上BL未満の小さなラブストーリー、そして想い人には他に好きな人がいて、切ない三角関係を描くストーリー。
三者三様のバラエティに飛んだアンソロジーをお楽しみください。『ときはめぐりて、つむぎゆく ~Fries for two』
川嶋稜央は、新婚の妻・萌花を連れて東京駅に降り立った。東京で暮らす父に、結婚を報告するためだ。父と言っても法的な関係はない。父には稜央とは別の家族がある――。
稜央は長いこと父親の存在を知らなかったが、学生時代にふとしたことがきっかけで、父は母の高校の同級生であったことを知る。父親を探しに東京に出、対面を果たすが、2人は "親子" にはなれなかった。けれど父は父、息子は息子。
稜央と萌花は八重洲口にあるハンバーガーショップで一足先に、30数年振りに会っている父と母の食事会が終わるのを待っている。
複雑な環境下でそれぞれの人生を歩んできた家族。稜央の結婚を機に、初めて集う、そのイントロダクション。少しシビアで、ほんのりハートフルな物語。
※こちらのお話は、同時発行の『東京STATION×焼鳥NIGHT』に収録されている「そしてときが あふれだす ~As time goes by」のSideBになっています。もちろん片方だけでも十分完結しますが、両方読んで頂けるとより一層お楽しみいただけます!『22時の異世界(バーガーショップ)』
高速バス最終便を待つ白井ケイイチがふらっと立ち寄った『M・DバーガーJR東京駅店』。
あらゆる年齢層、そしてあらゆる場所から集まった人々が作り上げる空間は、まるで小さな異世界のよう。
そんな眠らない街の空気と特別なハンバーガーの味を楽しむケイイチだが、頭からずっと離れないのは、やっぱり想い人である彼のこと……。
東京駅の片隅から贈る『トモダチ以上BL未満』ストーリーをどうぞ。『卑怯な二人』
手を伸ばせば届く距離にいるのに、海宝は美生の心を捕まえられない。美生の心は、別の男性に真直ぐに向いているだからだ。海宝は、恋の相談相手という立場で美生に付きまとうのは、彼女の傍にいられなくなるのが恐い自分を正当化する手段だとわかっている。それでも、ずっとそこから脱却できずにいる。
12月1日深夜。東京駅八重洲口のカフェで2人の関係が動き出す。カフェの片隅で進行する緊張感に満ちた会話の行き着く先は……。
