二十二歳
- 南3-4ホール | せ-53〜54 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
- にじゅうにさい
- 海輝、徳賢志郎、武藤保貴、彩、星野良太、アワノトモキ、サナダユーレイ
- 書籍|文庫判(A6)
- 216ページ
- 700円
- https://22zine.com/
- 2025/5/1(木)発行
- 二〇二五年四月のある日、窓の外に見える空は薄く曇っていて、来ているはず の春がまだ肌では感じられないなぁ、なんて思いながらこの文章を書いていま す。カーテンの隙間から見える空をもう一度見てみると、遠くの景色がかすん で見えて、その感じがなんだか、二十二歳のころに思い描いていた未来に少し 似ている気がしました。本当は青い空がどこまでも広がっているのだろうけど、 自分の目からは靄がかかっているようでそれを知ることができない。そんな感 じです。
こんにちは、この本を書こうと言い出した星野といいます。自分たちで書いて みることに興味を持ってくれた皆と話し合い、共通のテーマを決めました。そ れが「二十二歳」です。 一九九〇年代、二〇〇〇年代、二〇一〇年代に二〇二〇年代。図らずも、それ ぞれ異なる時代を生きた二十二歳物語が集まりました。ガラケー(当時はケー タイと呼んでいた)を使っていた人もいれば、SNS が当たり前の人もいて。 就職氷河期だった人も、コロナ直撃だった世代もいます。
まったく違う時代を生きてきた(元)二十二歳たちの話を集めてみると、「社 会」っていうちょっと馴染みのない世界に足を踏み入れる前の、緊張感と焦燥 感と期待感が入り混じったような空気が出てきたように感じます。 ここに書かれているのは、どれもこれもすごく個人的な話です。 でももしかしたら、誰かの記憶や気持ちと重なるところもあるかもしれません。 ここに載せられた文章が、あなた自身の「二十二歳」を思い出すきっかけにな ったらうれしいです。
