主人公「僕」は、ある夜、トーマス・マンの短編小説を読んで、昔のことを思い出します。それは幼いころ家族旅行で出かけた長野県白馬村のこと。そして、そこで出会った「ユキちゃん」という名前の女の子のことです。
幼いころの思い出を、あの時の鮮度のまま思い返せたらどれだけ楽しいことでしょう。
しかし、大人になった地点から、はるか向こうにぼんやりと光って見える思い出を遠巻きに眺めてみるというのも、生きてきた時間の長さが感じられるようで、それはそれで味わい深いものです。
「ひと夏の思い出もの」が大好物な著者がつくった、青春爽やか半自叙伝的短編小説です。(28p)
こちらのブースもいかがですか? (β)
ナナロク社 本谷有希子 第一芸人文芸部 斜線堂有紀 エリーツ 株式会社新潮社(新潮ショップ) 芳林堂書店高田馬場店 ミモザブックス 丸善ジュンク堂書店 ムー編集部