翡翠の君へ
- 南3-4ホール | く-64 (小説|短編・掌編・ショートショート)
- ひすいのきみへ
- 楝いり紅
- 書籍|B6
- 44ページ
- 1,000円
- 2025/11/23(日)発行
これは私にとっての憑き物落としの物語です。
半分私小説、半分フィクションの、恋愛話。
一世一代の賭けをした彼への最後の祝福です。
あなたとの日々はとても楽しかったけれど、同じだけ、自分を殺す日々であったと思います。
ねえ、翡翠の君へ。
絶対届かないと思うけれど、聞いていただけますか。私の、心の声を。言語化できなかった全てを。
恋愛という幻覚作用が解けてきて、何度も何度も、貴方との白昼夢を反芻した今なら、ようやく言葉にできそうな気がするの。
私がどんな女で、君に何を求めていて、そして、君のことをどうして嫌いになったのかを。
だから、聞いておくれ。私が今後、「私」で生きていくために。
貴方との日々に決着をつけるために。
この作品は文学フリマ39で頒布した同題の作品を増補、回収した決定版です。
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