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〈荒廃した終末世界〉をテーマにした3つの作品からなる短編小説集です。
頭からたけのこが生えている記憶喪失の「僕」と、誰もいない学校で暮らす少女。
〈もうどうしようもなく壊れてしまった〉世界で、不誠実で不謹慎な二人はどこへ向かうのだろう──
価値の反転に次ぐ反転、現実と超現実のあわいでいとしい実存を抱きしめるシュルレアリスム小説。
灰色の世界と鮮やかな青春。
戦禍から逃れるべく孤独な旅を続ける黒也。
明日への希望を探るように、確かに在ったはずの喪われた青春時代を辿ってゆく。
ノスタルジックな世界に隠された違和感をひとつひとつ手繰り寄せたとき、そこに残った色彩は──
その少女は、歌っていた。長い白の髪を春風に靡かせ、瞼を閉じて、祈るように。
滅びゆく世界で運命的に出会った律哉と綺歌は、ともに諦めきれない夢と辛い過去を抱えていた──
圧倒的な不条理が世界に根を下ろしてもなお、明日を夢見る二人の希望の歌は鳴りやまない。