こちらのアイテムは2025/11/23(日)開催・文学フリマ東京41にて入手できます。
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dis√joint Vol. 3

  • 南1-2ホール | V-42 (小説|純文学)
  • でぃすじょいんと ぼりゅーむ すりー
  • 4人
  • 書籍|A5
  • 80ページ
  • 200円
  • 2024/12/1(日)発行

  • 【掲載作紹介】

    短歌

    散篠浦昌「明滅が叫ぶ。」

    《書き出し》
    明滅が叫ぶおまえは生きているだまくらかすから演説を聞け


    小説

    さいり「アキネイター」

    ディキンソンの『A word is dead』という詩をモチーフにした五分程度で読める話です。

    《書き出し》
     それが好きですか? たぶん、そう。それは不快ですか? いいえ。それは純粋ですか? はい。 それは暴力的ですか? はい。だから導かなければなりませんか? たぶん、そう。それが今のところの感想。とわたしは言った。


    Pain前島「クソな仕事……そして友情」

    テレアポ営業に対応する話です。五分で読めます。タイトル通りです。

    《書き出し》
    「高橋ですけど、正明さんいる?」
     電話口から聞こえてくるその声を細谷は疑った。
    「ええっと、御社名をいただいてもよろしいでしょうか」
    「いや、高橋って言えば通じるから」
    「はあ、少々お待ちください」

    散篠浦昌「まばゆく光る、燃える欠片を。」

    《書き出し》
    「おまえさ、なんでそういう感じなの」
     蒸し暑さを流すように水を浴びて、校舎裏の流し場で涼んでいたサッカー部の桐島は、同じく、水に濡れた髪をタオルで拭いていたエースの宮村へ声をかけた。

    観月「ポストレプリカント」

    美術サークルに所属する2020年代の大学生の等身大、関係、空想、AI、VTuber、多様性、自意識、コンプレックス、女性(アニマ)像などを描いた中編小説。病的。

    《書き出し》
    「硬い話は抜きにしてさぁ」
     インナーカラーの女はカルーアミルクを一度呷ってから、顔色の一つも変えずにそう吐いた。硬いも何も、大学三年生なのだから、最近どうなの? と曖昧に話を振られたら、就職活動の事ぐらいしか真面(まとも)に返せない。


    特集「外出」

    観月、海、前島「外出のためのプレイリスト」

    外出をテーマにプレイリストを作成しました。Spotify, Apple Musicで聴けるQRコード付きです。サークルの色が良く出ています。続くエッセイも外出をテーマにしています。

    《書き出し》

     外出をテーマに特集を組もう。そんな話が出たのは、この冊子が出る一年前、「文学フリマ東京37」を終えた後の、打ち上げの席でのことだった。それを聞いて、めっちゃ良いと思った。どのくらい良いかと言うと、完全にフリーな状態で打ったスリーポイントシュートが、綺麗に決まったときくらい。そもそもこのdis√jointというサークルは、その名前からなんとなく想像できるかもしれないが、各々ばらばらの方向性をなんとかまとめて(まとまっているかはさておき)一つの形にする、という活動をしている。


    エッセイ

    散篠浦昌「おまえを絶対文学にする。」

    《書き出し》
     エッセイを書いて欲しい。テーマは外出。外出自体について、というよりも、どこかにいった思い出とかを書いてくれればいいから。 そう言われて、大抵の人は困らないだろう。「ああ、あの日に行ったあの出来事をかけばいいかな」とか、「最近あったこういうことを書いてみよう」とか、何かしら、思い出の中に存在する場所や時間、そこで起こった気持ちなどを、徒然なるままに書いていけば良いのだろうと、きっと思うことだろう。 けれど、僕はそれを言われてほとほと困り果ててしまった。まず第一 に、僕はほぼ外に出ない。外に出ることと行ったら家の近所で、あるいはどこかに目的が合っていくとしても、まぁ、二駅ほどの移動を電車でするだけだ。


    HOTARU前島「二次元聖地巡礼」

    《書き出し》
     中学三年生の時から、二十六歳のいままで、聖地巡礼を欠かしたことはない。大体十年目。東京都江東区の大島、住吉、木場周辺を、毎年同じルートで歩く。最初に聖地巡礼したときのルートをなんどもなぞっている。大抵は高校の同級生と新年が明けた三が日のうちに行く。時に我慢ができなくなって、一人で行ったりもする。


    観月「今日のことを」

    《書き出し》
     例えば今日の事をエッセイにしても、ありきたりな物にしかならないと思った。物を書く意味も意義も見当たらなかった。僕は起きる事が出来なかった。
     今朝、アラームが鳴ってから、なんとなくⅩ(旧Twitter)を見ていたら、とあるシンガーソングライターの訃報を見つけて、呆然とした。殆どそれで目が覚めたと言っても良い。

     

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