ふと思うことがある。
文学と手品にはどれほどの隔たりがあるのだろう?
今川焼きと大判焼きくらい近い気もするし、お好み焼きの関西風と広島風くらい遠い気もする。わからない。いずれにせよ蓬生はどちらも好きだ。文学も手品も、仲良くしてほしい。だから、書く。ふたつを一緒くたにして美味しそうに語りたい。そんな思いを込めて、一〇の書籍と一〇の手品的考察、あるいは妄想について思いつくかぎり記す。
きっと「こじつけだ」と思われるだろう。
「あなたの感想ですよね」と言われたら、たぶんその通りだろう。
「買って損した」と言われても、蓬生が得をしているから問題はない。
しかし、ピエール・バイヤール著『読んでいない本について堂々と語る方法』〈未〉には、〝本の意味は時代や解釈によって大きく変容するのであって……