説法鷺
- 南3-4ホール | い-86 (小説|ファンタジー・幻想文学)
- せっぽうさぎ
- 平井みね
- 書籍|B6
- 24ページ
- 100円
- 2023/11/11(土)発行
貴方は、サギに声をかけられたことがあるだろうか――。
サギ、という種に属す鳥は、あの手この手を使って餌を獲る、なかなかに賢い鳥である。例えばササゴイ。ササゴイの中には、地面に落ちている葉っぱや羽などを池に放り、そこに寄って来た魚を獲る、という疑似餌漁を行う個体がいる。他にも、コサギは水中で小刻みに脚を震わせて、その振動で物陰に潜む小魚等を追い立てる。それから、追い込み漁をしているカワウの元へゆき、おこぼれにあずかろうとするちゃっかり者、釣り人(もちろん人間である)に近づいて釣果を分け与えてもらおうとする、ふてぶてしい者もいる。
そしてこの度、私はまったく新しい方法で餌を得ようとする鷺に出会った。その方法とは、仏教の教えを説き、その尊い語りによって人の慈心を呼び覚まし、餌を恵んでもらおうというものであった。
奇怪な鷺との遭遇、果たしてその結末は如何に。
鷺と山女が尊い、SF(すこしふしぎ)短編。
※こちらの作品は、小説家になろう内で開催された第十七回書き出し祭り(肥前 文俊様主催)に提出した作品です。
企画ページ→第十七回書き出し祭り第三会場
