Fateが物語る正義 衛宮士郎の選択
- 南3-4ホール | さ-18 (評論・研究|アニメ・マンガ・ゲーム)
- ふぇいとがものがたるせいぎ えみやしろうのせんたく
- 大剛慈凱
- 書籍|新書判
- 56ページ
- 500円
- https://toufuonigiri.hatenabl…
- 2019/12/29(日)発行
- 数多くの派生作品を生んでいるPCゲームの名作『Fate stay/night』。原点であり、始まりでもあるこの作品の主人公衛宮士郎は、父親から受け継ぎ、自らに課した正義の味方になるという夢を実現しようとしますが、そのあまりにも高すぎる理想、また自らの命さえ顧みない自己犠牲の精神ゆえに、世界の守護者となる前の自分自身を殺そうと試みます。このようにすさんだ士郎の心を救い出す方法はあるのか?人間の善は物語の中で意味があると考えたマッキンタイアの名著『美徳なき時代』を主に引用しながら、Fateにおけるセイバー、凛、桜のそれぞれのルートにおける士郎の物語を考察します。考察範囲はこの他に、本編の前日譚である小説『Fate/Zero』で描かれる第四次聖杯戦争も含まれています。章立ては以下の通りです。
物語の始まり、魔術が存在するFateの世界観、聖杯戦争とは、聖杯戦争への参加を決意する士郎、アインツベルンの少女、人が傷つくのを極端に嫌う士郎、功利主義に徹したセイバーの正体と望み、功利主義に徹する切嗣が知った聖杯の正体、士郎の正義感の原点、セイバーを救おうとする士郎、分岐する物語、アーチャーの正体、アーチャーの主張、マッキンタイアの主張、征服王がセイバーの正義を否定した理由、官僚的管理者の使いとなったエミヤ、エミヤが請け負った互殺の平和、物語を語る動物、士郎の人生に価値を与える凛の存在、桜ルート、凛の妹で間桐の後継者、桜のための正義の味方。
