閉ざされた村で生まれ育った二人を巡る、執着と救済のクソデカ感情ブロマンス短編集。
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榮藤本家の子は、コオリサマに連れて行かれないよう、7歳になるまで屋敷に閉じ込め異性装をさせる──。
そんな奇妙な風習の残る村で生まれ育った榮藤郁織(えとういおり)と榮藤織人(えとうおりと)。
幼少期の出会いから現在に至るまでの「ふたり」の軌跡を詰めた短編集です。
※時系列順に収録していますが、どの話から読んでいただいても問題ありません。
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村一番の権力者家系、榮藤本家の長男。博愛主義者に見えるが、その実「誰にも関心がないからこそ誰にでも優しい」男。
天性のカリスマ性で人を惹きつけるが、本人が善悪を気にしないためヤバい奴に好かれやすい(だいたい織人が片付けている)。
本家の風習で7歳まで屋敷に閉じ込められていた。
郁織のいとこ(分家)。他人に対して愛想はないが、打ち解けると世話を焼いてくれる苦労人。
幼少期は病弱で、魔除けとして女装をさせられていた過去を持つ。自分を対等な「男の子」として扱ってくれた郁織に深く感謝しており、現在は感謝を通り越して「崇拝」している。
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幼少期の出会いから大学生の現在までを時系列順に収録。崇拝を向ける側と、それを受け止める側のクソデカ感情を描きます。
『ひかり』
強制的に女装させられていた織人は、7歳のお披露目で初めて外に出てきた郁織に声をかけられる。自分を初めて「対等な男の子」として見てくれた彼に、織人はひかりを見出して──。二人のはじまりの話。
『夏』
お盆の神社で出会った、お人形さんのような男の子。「僕、榮藤郁織。君は?」夏だけの思い出、夏だけの男の子。
『リチェルカーレ』
放課後のファミレス。郁織が笑顔でテーブルに広げたのは、大量の手紙だった。毎朝下駄箱に届くという、ストーカーからの。
『ラウンジ』
交わるはずのなかった同級生二人が、放課後のレッスン室でグランドピアノを介してつながる話。
『ジムノペディ』
「榮藤郁織が嫌いだ」──主役になれなかった者の最後の悪あがきと、全能感と劣等感。
『ああ、あなた、あなたのひかりに吊られたい』
雨宿りをする大学生の二人。通り雨が去り、西日が世界と郁織を照らし出す。表題作。
『前夜』
悪い夢をはらってくれるのは、いつもあなた。
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残部はBOOTHにて販売を予定しております(※会場価格とは異なります)。
また、500円以上のBOOSTをしてくださった方には書き下ろし短編をおつけいたします。