こちらのアイテムは2024/12/1(日)開催・文学フリマ東京39にて入手できます。
くわしくは文学フリマ東京39公式Webサイトをご覧ください。

希望の怪物: 現代サブカルと「生きづらさ」のイメージ

  • A-29〜30 (ノンフィクション|その他)
  • きぼうのかいぶつ げんだいさぶかるといきづらさのいめーじ
  • 田村景子 (著)
  • 書籍|A4
  • 366ページ
  • 1,980円
  • https://00m.in/jwIQB
  • 2023/1/6(金)発行
  • さまざまな怪物たちが、今、フィクションの世界を跋扈している。
    人につくられた巨大な破壊神、人間ならざるものと人間との融合、DNA操作をされた特異な身体から、吸血鬼、ゾンビ、殺人鬼、そして人間を侵し社会を侵す疫病神まで。
    なぜわたしたちは、かくまでに怪物に魅せられるのか。
    正体不明の怪物は、人間にあたえる恐怖によって日常を揺るがし、あたりまえの日常に破滅的な危機がせまるのを知らせる異様な警告者である。
    例えば、地震や津波を怪物にみたてることで災厄を意識化させたように。
    例えば、疫病の流行に先んじてあらわれる怪物が、疫病を可視化し、衛生状態の改善をうながすように。
    例えば、統治を脅かす怪物が、権勢によって滅亡に追いこまれた人々の存在を忘れさせないように。
    社会の大変容にわずかに先立ち、または社会の大変容とともに、フィクショナルな怪物たちはくりかえし登場してきた。
    本書は、バブル狂乱の1980年代から、1990年代のポスト冷戦の混乱をくぐり、新しい戦争が世界中に広がった2000年代、3月11日の破局からはじまる2010年代、そしてコロナ禍と侵略戦争の現在まで――、この40年間たえまなく、きわめて特異で魅力的な怪物を輩出してきたサブカルチャーにおける怪物たちの表象を考察する。
    マンガ・アニメ・ライトノベルなどに描かれた怪物たちは、いかに跳梁し、なにを警告し、その先にいかなる希望を見いだそうとしたのか。それは、世界に変化を求めつづける希望の怪物たちと、「生きづらさ」に苦しみ、なお生きようとするわたしたちとの、かすかで不断な共闘の記録である。

ログインしませんか?

「気になる!」ボタンをクリックすると気になる出店者を記録できます。
「気になる!」ボタンを使えるようにするにはログインしてください。

同じ出店者のアイテムもどうぞ

芸人短歌百にゃん一首一冊で読む日本の近代詩500一冊で読む日本の現代詩200コレクション日本歌人撰 紫式部コレクション日本歌人撰 源氏物語の和歌コレクション日本歌人撰 和泉式部俳句ミーツ短歌: 読み方・楽しみ方を案内する18章歌枕歌ことば辞典平安貴族サバイバル文豪たちの住宅事情古典モノ語り教養としての日本古典文学史闇で味わう日本文学: 失われた闇と月を求めて江戸の怪談がいかにして歌舞伎と落語の名作となったか日本怪異妖怪事典日本怪異幽霊事典日本現代怪異事典続・日本現代怪異事典日本怪異伝説事典創作怪異怪物事典神を創った男 大江匡房日本疫病図説: 絵に込められた病魔退散の祈りヌシ: 神か妖怪か希望の怪物: 現代サブカルと「生きづらさ」のイメージ怪談屋怪談 怖い話を知り尽くした18人が語る舞台裏と実体験AI時代の都市伝説 世界をザワつかせる最新ネットロア50妖怪と怨霊が動かした日本の歴史 なぜ日本人は祟りを怖れるのか神話研究の最先端フィクションのなかの警察 目にみえない「組織」とそこで働く「個人」はたらく物語: マンガ・アニメ・映画から「仕事」を考える8章BL研究者によるジェンダー批評入門: 言葉にならない「モヤモヤ」を言葉で語る「ワクワク」に変える、表象分析のレッスン物語のカギ: 「読む」が10倍楽しくなる38のヒント(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法女の子の謎を解く香りのチカラ 調香師が知っている、においと人の深いつながり生活はクラシック音楽でできている 家電や映画、結婚式まで日常になじんだ名曲完本 忍者の教科書

「気になる!」集計データをもとに表示しています。