〈悪女〉のすすめ(既刊)

• 第二展示場 Fホール | た-65〜66 (評論・研究|ジェンダー・LGBTQ)
• あくじょのすすめ
• てぱとら委員会
• 書籍|A5
• 48ページ
• 500円
• 2022/5/29(日)発行
• 〈悪女〉が今アツい。漫画アプリの中で！
   韓国発Webtoon（縦読みWeb漫画）の一大ジャンルである「悪女もの」の魅力を紹介する一冊。
  
   「悪女もの」の物語に共通するフォーマットはこんな感じ。ある日主人公は、自分がロマンス小説の「悪女」に憑依（転生）していることに気づく。現実世界で読んだ小説の中では、「正ヒロイン」がヒーローと結ばれて幸せになるけど、恋敵である「悪女」は破滅してしまったはず……。
  そんな「悪女もの」作品を読み漁っているうちに、そのフォーマットをフェミニズム的に読むことができるんじゃないか、と思うようになりました。  物語の「悪女」たちが前世の記憶を取り戻し、定められたストーリーを俯瞰する＝定型的なストーリーを一度は受け入れていた主人公が、再び「悪女」の立場からそれを眺めなおす経験は、私たちがフェミニズムに出会う体験とラップするのです。
  
  ……と、フェミニズム的な視点で「悪女もの」の盛り上がりを考察したり、メンバーでわいわいと座談会をしたり、実際に無料アプリで読める「悪女もの」のおすすめを紹介したり。実践（？）として、フェミニストの一級建築士が異世界転生する小説『第七王女の都市計画』も収録。