こちらのアイテムは2023/5/21(日)開催・文学フリマ東京36にて入手できます。
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小説 双翼のシルフィード

  • 第一展示場 | D-01 (小説|エンタメ・大衆小説)
  • しょうせつそうよくのしるふぃーど
  • ゴリラ
  • 書籍|A4
  • 116ページ
  • 1,000円
  •  未来の地球では太陽系外惑星への進出と探査船の打ち上げ、軌道エレベーターの建設、過酷な環境の外惑星を人類が住みやすいようテラフォーミングをする計画が進められていた。その中でも惑星環境が地球に近く、危険な非知的生命体が棲む惑星を開拓する準武装人造兵器集団、サテロイドフォースと呼ばれる組織が国連主体で開発、編成がされていた。ある日、開拓調査中の惑星から微粒子状の未知の物体が飛来し、建設中の軌道エレベーターを逆流して地球表面に降り注いだ。それらは建設中の作業員や建設資材を飲み込み、一つの生き物のようにうごいて一帯を占領した。

     物質に取り込まれまるで粘菌のように動くものを、この世界の人類は乗り物に乗り移った者、乗り移られた者として、カートと呼んだ。

     人類は軍を出して反撃に出たが止められず、軌道エレベーターを逆流する微粒子状の謎の物質も止められなかった。

     微粒子状物質の逆流事件から数年後、地球は蠢く肉塊に蹂躙されていた。抵抗するすべを失った人々は要塞化された地下避難壕に集まり肉、塊の恐怖に耐えるしかなかった。

     カートとの戦いにはサテロイドフォースもあてられた。彼らは外惑星での非知的生命体との戦いのためよく訓練されていたが、戦況は厳しく時間稼ぎ程度にしかならなかった。

     人類からすべての防衛戦力と装備を付託され、各地に散らばった残存戦力を絶対最終防衛拠点に集結させカートの進撃に備えていた。

     

     

     最終防衛拠点を守備するサテロイドフォースである日、部隊を指揮していた人間の指揮官が狙撃された。狙撃できるカートというのは誰も見たことがなく、しかも指揮官だけを狙い撃ちする知性をカートが持っているのは驚きだったが、急遽代わりの人間の指揮官が現地に配属されることになった。だがやってきた人間はまだ士官候補の学生で、オーシカと名乗る女だった。オーシカは防衛拠点を捨てて前方にある寄軌道エレベーターを占領しなければならないと力説するが、クローンたちに残された戦力はなく、士気も低かった。部隊を進ませるならまず自分が先頭を進んで戦ってみせるべきだと部下に進言されたが、彼女はクローンの監視役であり自ら戦うことは許されていない。クローンはみな命を省みず人間のために戦っていたが、オーシカはクローンたちに、必ず生き抜けと命令した。死ぬために戦わされていたクローン達は混乱し反発したが、その後の戦いではオーシカの指揮の下、カートとの戦いにかろうじて勝利していく。軌道エレベーターまであと僅かとなったとき、オーシカとクローンの古参兵ユーヤーは、知性を持っていないはずの敵が待ち伏せと奇襲をしているのに気がつく。敵の勢力圏内で仲間の裏切りに気づき疑心暗鬼で動けなくなったオーシカたちの前で、アンビギューター代理指揮官のグレイブが敵と通じていると自ら告白する。動機は、人類の覚醒。このままではサテロイドフォースは破れ、人間も滅びる。それを防ぐには敵と通じるのが一番だとグレイブはいい、装甲服を脱ぎ捨てみずからカートに飲み込まれた。オーシカとユーヤーは敵に包囲された状態から辛くも逃げ切り、かつて味方が放棄していった無人の戦闘飛行艦にたどり着く。オーシカたちは飛行艦の航路を拠点のあった方へ向かわせ、飛行甲板上でグレイブと一体化した巨大カートと対峙する。戦いの衝撃で飛行艦は拠点に突っ込み、人間たちが隠れる地下壕の壁にも穴を開けた。サテロイドフォースは壊滅し、代わりに周辺一帯のカートも全滅。あとには軌道エレベーターまで続く道と、未だ宙から降り注ぎ続ける胞子、壊れたシルフィード、動揺しおびえている人間だけが残った。




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