こちらのアイテムは2022/5/29(日)開催・第三十四回文学フリマ東京にて入手できます。
くわしくは第三十四回文学フリマ東京公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

星になる

  • イ-21 (小説|純文学)→配置図(eventmesh)
  • ほしになる
  • 大藤凛
  • 書籍|B6
  • 206ページ
  • 1,000円
  • 2019/11/24(日)発行

  • 田舎町に暮らす彩香は、新学期、自称すばる星人の妃姫呼と出会う。
    ふたりの少女、ひと夏の逃避行。

    (サンプル)

     まぶたの裏にある広い世界のことを考えると、わからないことが多すぎて、とりあえず寝ようかなという気分になる。けれどひとつふたつとあくびが出るうちに、目のまえをすぎ去ってゆくよくわからないことのどれもが、とても重要なことのように思えてきてしまう。
     例えば、小学生のころに修学旅行でいった都会のビルの高さとか、となり町にある橋の長さとか、地元町の県境にある山の高さとか、故郷のこの春の筍の不作具合とか、バイトさきの来月のシフトのこととか、今月から消費税が上がるから家賃もすこし高くなるんだったとか、そんなこと。
     なかでも、彼女のことを考えていると、頭はぼんやりとすぐまどろむくせに、からだだけが元気になってしまう。
     わたしは今夜も、真っ暗な世界にとんと放たれて、さまよいながらぎゅっと身を抱く。
     彼女も、わたしも、そこにはいない。
     あの日からずっと、わたしはわたしのなかに、星を探している。

    【5/22】持ち込み数量が少ないため、完売の際はご容赦くださいませ。

ログインしませんか?

「気になる!」ボタンをクリックすると気になる出店者を記録できます。
「気になる!」ボタンを使えるようにするにはログインしてください。

同じ出店者のアイテムもどうぞ

疾走蛍窓ほんとうのわたしを見せてあげる星になる

「気になる!」集計データをもとに表示しています。