こちらのアイテムは2020/11/22(日)開催・第三十一回文学フリマ東京にて入手できます。
くわしくは第三十一回文学フリマ東京公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

ちんちん短歌

  • セ-18 (詩歌|俳句・短歌・川柳)→配置図(eventmesh)
  • ちんちんたんか
  • 藤田描
  • 書籍|A5
  • 64ページ
  • 1,000円
  • 2020/11/22(日)発行
  • ちんちん短歌出版世界では、ちんちん短歌を出版いたしました。
    ちんちん短歌が千首収録されています。
    お値段は千円です。一首あたり一円という計算です。
    以下、収録されているコラムより部分抜粋です。ちんちん短歌とは何か。
    ・・・・・・・・

     短歌に「ちんちん」を入れたいとおもった。

     ちんちんという単語を入れた短歌というものを、私はあまり知らなかった。私は三十四年、人間をやり、無職をやってきたが、無職だけどそれなりに短歌は好きで、「あなたはなぜ仕事もせずに短歌ばかり眺めているんですか」と、当時専門学校生だった交際相手になじられたこともあった。

    「死んでください。もう二度と会わないでください」

    「どうしてセックスのことしか考えないのですか」

    「あなたにとって私は所詮子供ですよね。子供相手にセックスするのって犯罪だと思います」

    「死んでください。わたしが病院に行くお金を払ってください」

    「もう二度と会わないでください」

     とか、そういう声は心の中の思い出の中でよく聞くものの、他人の口から「ちんちん短歌っていいよねー素晴らしいよねーうひゃあー」という言葉は、ついぞ聞かない。

      ちんちんを短歌にいれたら、きっといいぞ、これを「ちんちん短歌」と名付けて、楽しんで作ろう、これで俺は、文筆っぽい仕事をやってる人っぽくなるのだうひゃあ、と、その時私は希望のようなものを持っていたが、検索をかけたら私がちんちん短歌の事を思い抱く前から、ちんちん短歌はあった。単に私の勉強不足だった。万葉集や古今集和歌集をあたり、ダイレクトに「ちんちん」が読み込まれていることはないのを確認したつもりだったが、甘かった。すでに多くの人がちんちんを短歌にしたため、面白がっており、詠み方のコツなどを伝授するブログもあった。

     「ちんちん短歌」は、私の発明などではなく、ごくありふれた花であって、花壇に植物は性器むき出しのままでいてその辺にあって、風にゆられて、いいにおいを出している。そのことに、人々は別に無頓着でいる。正気でいる。こんなにたくさん性器が、そこにあるというのに。

      だが不思議なことに、ちんちん短歌は生まれてはいたものの、はぐくまれ、育てられた形跡はなかった。

     少なくない人が、ちんちんという単語を短歌の中に入れて、面白がったり、連作をしたためていたりする。だが、そこまでだ。誰も専門的に、ちんちん短歌を追及したり、量産をしようとする人間はいなかった。ずっとずっとちんちん短歌を詠み続け、死ぬまで作り続け、死ぬまで愛していこうという人間はこの世にいなかった。

     それはなぜなのか。

     世界がなかったからじゃないか。

     ちんちん短歌を専門的に詠んでよい、作ってよい、という世界が、まだこの世にはなかった。だから、滅びた。偶発的に「ちんちんを短歌の中に詠みこむと、なんだかおもしろい」という発見はあり、数首生まれる。だが、世界がないので、生まれてきた子供たちはそのまま、地獄の穴へ落ちていく。どんどんどんどん、生まれては、落ちていく。まるで俺みたいに、何にもせずに、ぼーっと過ごしながら、ただ下の方へ、下の方へ、より下の方へ。

      ちんちん短歌の世界を私が作ったら、落ちていくべきはずのものたちは、留まることができるんじゃないだろうか。生きることができるのではないか。

     生きてさえいれば、別れた交際相手もまたセックスしてくれるんじゃないだろうか。交際相手だけではない。私が「いいなあ、セックスをしたいなあ」と思った人たちにも、ちんちん短歌を通じていろんなことができるのかもしれない。生きてさえいれば。

      だから、世界を作ろうと思った。ちんちん短歌を詠まれ、さらに作られ続ける世界を作るためには、まずはちんちん短歌そのものもたくさん作ろう。そしてそれらをまとめて出版という形で、ちんちん短歌を具現化させよう。具現化のために、それで、だから、私は、ちんちん短歌を、とりあえず千首詠んだ。これを、世界、としたい。

      それが、「ちんちん短歌出版世界」であり、まずは世界を作って、ちんちん短歌がこの世にあるよ、といろんな人に知ってもらいたい。そのうえで私がしたいのは、短歌を使って人と知り合って、セックスがしたい。

     平安人がセックスをするとき、まず覗きをしてから、短歌を作って送ったのち、返事が来たらアポをとり、その後セックスをしたそうだ。ちんちん短歌のある世界では、短歌を使って他人とセックスできるような、そんな世界になったらいいなと思っている。

      つまり私はセックスがしたいのである。世界の中にいて、生きて、ちんちんを出し、セックスをして、生きていきたいのである。

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