ひねくれているひとが、斜に構えて、ひねくれた短歌を地軸の傾いているところでつくったらどうなる?
それ、まっすぐにならないかしらん。
ふとそんなことを思いついたので、歌集を作ってみました。
「瓜二つ」を「two melons」と訳したきみは歴史に名を遺すだろう
虫除けを蚊に噴射したらどうなるかついに暴いたNASAの職員
クラウドに保存した遺書が微妙なポエムに上書きされたので生きる
AIがつくり笑顔を見抜くならテレビは常に通夜の中継
大丈夫 あの救急車は決して決してこちらに進路を変えない
犯人をホシと呼ぶから私でも輝ける気がしてやりました
きみのその優しさのわけを知るほどに涙は言葉を越えて流れる
(もくじ)