【対岸のキプロス・ニコシアから見えて来るシリア紛争の核心】 混迷する中近東の真相とは、植民地時代による歴史の傷痕という時間軸と、地域を俯瞰視する視点が無ければ決して見えてこない。イスラエルと対峙してきた地域の要石・シリアが崩壊した時、イラクを含むレバントは無法化した。民主化という大義名分を唱え、錦の御旗を掲げつつ、シリア反政府組織に武器援助をしてきた国々。果たしてその背景と真意には一体何があるのか。一般報道は、その真相を一切語らずに紛争を一方的に語る。今日のISILを誕生させたのは誰なのか! そしてシリア崩壊を目論むのは何の為なのか。シリア対岸に浮かぶキプロス・ニコシアの窓から、超大国と周辺各国の錯綜する思惑と利害の深遠をえぐる。 シリアにおけるこの大悲劇は、HANDS OFF SYRIA !(すべてがシリアから手を引け !)によってしか救われない。
小川光一著 四六版 358P 税抜定価 ¥1600 ISBN 978-4-9903749-4-5 2014年9月6日発行
目次 *プロローグ *第一章「大英帝国の地中海支配とキプロス島」 ・欧州による世界の植民地支配・東地中海に浮かぶ交易の十字路・キプロス近代史が語る独立闘争・キプロスの南北分断にある背景 *第二章「アフガニスタンの戦火は何故鎮まらないのか」 ・英-露によるグレートゲームトアフガニスタン・任侠の男達をぶった切ったデュアランドライン・蟻地獄のアフガン紛争とタリバンの正体 *第三章「史上最悪の領土分割 サイクス-ピコ協定」 ・狡猾イギリスによる三枚舌外交【イラク】【パレスチナ-イスラエル-ヨルダン】【レバノン】【シリア】【クルディスタン】 *第四章「シリアを落とすな!」 ・シリアというアラブの硬派・五千年を生き続ける町ダマスカス・ハーフィズ-アサドの30年をどう考えるか・シリア商人に見た気質とは・シリアにおける国家・国民統一意識の難しさ・バッシャール-アサドとダマスカスの春・何で俺達がテロリストなんだ・パンドラの箱を開けたのは一体誰なのか・メディアの劇場化、乗っ取られたシリア内戦・亡国か救国か、シリアを落とすな! *第五章「イランの熱く燃える情念」 ・イランは本当に諸悪の根源なのか・キーワードはイェーキ(唯一人) と殉教・イランからのメッセージを読み取れ *第六章「エジプトの生みの苦しみ」 ・アラブの春とイスラムという憧憬・彼の亡き父の姿にアル-シシへの希望を見る *第七章「キプロスから世界を見る」 ・キプロスポンドに戻りたい!・それでも来るか、アングラ版ソチ五輪へ・人権という名の不公平を載せた箱舟・ネオ-トーキョー・パンドラの箱の底には何が残った *エピローグ
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