ガラスのように、脆く、壊れやすい心を持った、少年少女たちが、大人数で収容されている、少年院。
彼らは、覚せい剤中毒で、捕まった子供たちだった。
その中で、ひときわ仲のいい、男の子と女の子。二人は似た者同士で、何をするにもいつも一緒だった。
ただ、育ちだけが違った。男の子は大金持ちの医者の息子。女の子の両親は、暴力団だった。
そんな二人の前に、事件が降りかかってくる。主人公の森田や周辺の人々は、犯人に翻弄される。
一体、犯人は誰なのか? その動機は?
分からないことだらけの中、真相をやっと掴んだ森田は、失意の中、少年院を後にする。