こちらのアイテムは2020/11/22(日)開催・第三十一回文学フリマ東京にて入手できます。
くわしくは第三十一回文学フリマ東京公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

星になる

  • オ-07 (小説|純文学)→配置図(eventmesh)
  • ほしになる
  • 大藤凛
  • 書籍|B6
  • 206ページ
  • 1,000円
  • 2019/11/24(日)発行
  • 自分の性と社会を取り巻く空気に悩む中学三年生の主人公は、新学期、自分のことを宇宙人だという少女と出会う。「いつかいっしょに、星になろう」――女の子二人の青春小説。

    【商品仕様】
    くるみ綴じ・B6サイズ・本文206ページ 
    著者・大藤凛
    装画・柳すえ 

    【初出】2019年11月24日@第29回文学フリマ東京
    【2020年1月】3刷目になりました。たくさんの方に読んでいただけて嬉しいです!
    【2020年2月】第36回太宰治賞、一次選考通過

    **********

    ● 冒頭の1ページ

     まぶたの裏にある広い世界のことを考えると、わからないことが多すぎて、とりあえず寝ようかなという気分になる。けれどひとつふたつとあくびが出るうちに、目のまえをすぎ去ってゆくよくわからないことのどれもが、とても重要なことのように思えてきてしまう。

     例えば、小学生のころに修学旅行でいった都会のビルの高さとか、となり町にある橋の長さとか、地元町の県境にある山の高さとか、故郷のこの春の筍の不作具合とか、バイトさきの来月のシフトのこととか、今月から消費税が上がるから家賃もすこし高くなるんだったとか、そんなこと。

     なかでも、彼女のことを考えていると、頭はぼんやりとすぐまどろむくせに、からだだけが元気になってしまう。

     わたしは今夜も、真っ暗な世界にとんと放たれて、さまよいながらぎゅっと身を抱く。

     彼女も、わたしも、そこにはいない。

     あの日からずっと、わたしはわたしのなかに、星を探している。


    **********


    どうぞ、よろしくお願いします!

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