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ゲンシ

  • Eホール(1F) | B-54 (小説|純文学)
  • げんし
  • 遠藤ヒツジ
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 88ページ
  • 300円
  • 2017/10/28(土)発行
  • 今年の3月に<読みづらい短編集>こと『目の落ちる転がる現在は身もそぞろ』を刊行した遠藤ヒツジの第3冊目の短編集。(1冊目は電子書籍『愛/傳傳狂詩曲』)
    今回は<同人らしさ>を押しだしたシンプルな装丁ですが、中身は不可思議な手触りの物語ばかり。

    ――日常の人々が、こんなにも奇妙に物語しつづける。



    収載リスト

    ・君と君と僕と俺との間
    テキレボ2アンソロジー「再会」寄稿作。
    恋人と撮影した映画を鑑賞する男の哀しいお祈りの話。
    せつなみ。

    ・体はあなたのもとへ
    ジョギング中に心と身体が分離してしまった男が共同生活する奇譚。
    身体だけの男はある女性と結婚し、心だけの男もその女性を愛するがーー。

    ・QH――A?(エーマデイクトセ?)
    小さな庭で猫を待つバツイチおじさんと、不登校で失声の少女がスイカを食べる。夏の歪な日常譚。
    少女が声を失った原因はメタファーに包まれてはるか彼方に隠れている。

    ・骨
    ロードムービーを撮りながら何をするでもない大学生3人組。
    飽くなき旅の首謀者であるSは、このノンフィクションムービーにフィクションをさし挟もうと提案してきてーー。
    山本直樹と逆柱いみりの雰囲気を拝借したやるせなき青春小説。

    ・黙過
    アラブBLアンソロジー寄稿作。
    レバノンから留学してきたナーデルと僕は付き合い幸せな日々を送る。
    ナーデルはある日、口癖である「俺はノドの地にいる」という言葉の真意を語りはじめる。
    彼はなぜ故郷を離れたのかーーアガペーとラブの狭間で揺れる短編。










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