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喫茶店アンソロジー「a cup of...」

  • B-62 (小説|ライトノベル)→配置図(eventmesh)
  • あかっぷおぶ
  • みすてー
  • 書籍|A5
  • 36ページ
  • 300円
  • 喫茶店アンソロジー。4編収録。

    ◆掲載作品紹介
    味わい深いマスターとのひととき  西紀貫之「苦いなあ~」
    真夜中のコーヒースタンドに訪れた客とは……? ムスカ「真夜中を指す前に」
    今日も僕は、朝の隙間に小説を書く  みすてー「コーヒーは変わらない」
    あなたの選択で物語が巡る  姫野由香「喫茶店の冒険」


    ◆ちょっと立ち読み


     深夜営業を始めたのはきまぐれだった。

     わずか二坪ほどのこの店を開店したのもきまぐれ。
     コーヒーと紅茶しか出さないのも、フードメニューがないのも、客が来ても俺が奥に引っ込んでいるのもきまぐれだ。
     何かを始めるのに、気分に左右されるのは俺の流儀と言える。

     さて、深夜一時まで営業するのを決めたものの、蓋を開けてみれば、客の入りはそこそこだった。
     俺としては間が持たず、かと言って開いてますと宣言した手前、早々に店仕舞いするわけにはいかないので、もやもやと時間が経つのを待つことになるかと思っていた。

     店は小さな商店街にある。激安スーパーの営業時間だけはかなりの人通りがあるのだが、その他は寂しい集客である(この前ハムカツのうまい肉屋が潰れた)。地下鉄の駅からは近いものの、ファミリー層が多く、夜遅くまで活動している気配がない。

     だが、十一時以降は近所のバーの客が酔い覚ましに寄っていったり、主婦であろうすっぴんの女性客が息抜きに来店することがあった。居酒屋の店主が一日の終わりに来ることも。
     とはいっても、今日は別だ。

     毎週水曜日の日付が変わる頃。
     ぱたりと客足が止まる。

                                                                (ムスカ「真夜中を指す前に」より)

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