海辺のさびれた温泉宿で働く男・湯田郡司。姉のヒモ状態から逃げ出し連絡を絶ったまま一年が経とうとしていたが、心は晴れない。常用している薬の副作用による乳汁分泌に悩まされ、消極的な死に憧れを見出していた。同僚のオーストラリア人男性・アランに言い寄られ、旅館の社長の姪・七美からも親しげに構われるが、のらりくらりとかわす日々。心の中で、みずから距離を置いたはずの姉に話しかけてばかりいる。
ある夜、旅館の廊下で姉とそっくりな少女と出会う。まるで姉の生霊のようだと混乱する郡司は、夢とうつつをさまよいやぶれかぶれになってみるが…。やがて降りかかるゲンバクと、かれの到達する玉音放送について。
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またyoutubeのPVや、尼崎文学だらけにていただいた推薦コメントが、雰囲気などわかりやすいかと思いますのでよかったらよかったらご覧ください。
http://necotoco.com/nyanc/amabun/guide/bookview.php?bookid=17
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