【概要】
ライトノベル・ゲームブック・旅ガイドが一体となった、トラベルゲームブックシリーズの第1作。
システムはゲームブックだが、各地の観光情報やちょっとした旅情報をエピソードとして挿入。旅行記のテイストを残しつつ、さらに小説の雰囲気を強めた作品である。
自由度の高い物語構成で、マルチエンディング方式を採用している。
主人公(丹野克也)がヒロイン(富津令愛)の遺産相続騒動に巻き込まれ、東京→稚内を共に旅することとなる。
パラグラフ数435、スタートからゴールまでの経路だけで2120通り。そのほか、各経由地での選択肢もある。
使用できる交通機関は、新幹線・在来線(特急/夜行/普通)・フェリー・高速バス・飛行機など。
キャッチコピーは『一つひとつの選択が、無数の未来を紡ぎ出す……』。
【あらすじ】
高校生の丹野克也は、祖父の親友である富津剛健から『あるものを運ぶ』というバイトをするよう頼まれる。剛健は有名な大企業の創業者で、克也も幼いころに面識があったという(ただし、幼かったため彼に当時の明確な記憶はない)。
その『あるもの』とは、剛健の孫娘である令愛だった。剛健が亡くなった以後に会社の経営権を巡って争いが起きないようにするため、今のうちに後継者を決めておきたいというのだ。
そこで令愛とその妹の舞華に東京→稚内の競争をさせ、勝った方を後継者として指名するらしい。克也はその競争において、令愛をサポートするパートナーに選ばれたのだった。
ちなみに舞華のパートナーは、姉妹の遠縁に当たる知多智史。穏やかな物腰で落ち着きのある人物だ。
――果たして、克也と令愛の旅の最後には何が待っているのだろうか?
【備考】
・本文モノクロ176ページ/右開き/縦書き/2段組
・パラグラフ数435
・ホームページにて
立ち読みが可能です(←クリックすると該当ページへ移動します)
・表紙のイラストを更新し、新装版になりました。
・価格を改定しました。