1992年、バブル崩壊直後の日本。
26歳の高藤由美は、就職活動に追われながらも未来は見えず、孤独と焦りに押しつぶされていた。
年の瀬を目前にしたある日、彼女は部屋に閉じこもり、すべてを拒絶する。
そんなとき耳にしたのは、長らく行方不明だった兄・哲治の消息。
それは心の奥底に封じていた記憶を呼び覚まし、親との断絶や「自分はなぜ生きるのか」という問いを強烈に突きつける。
祖母との出会い、家族それぞれの揺らぎ。
暗く冷たい夜辺に閉ざされながらも、やがて宵の明星の下で、由美は新しい一歩を選び取っていく――。
孤独と焦燥の果てに光を見つける、家族と自己再生の物語。
小説投稿サイト「小説家になろう」で4,535PVを記録した純文学作品が、ついに書籍化。
「過去に押し潰されそうな人へ。
明日を選びたいと願うすべての人へ。
これは、孤独と不安を抱えるあなたに寄り添う青春小説です。」
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