過去の印象に残ったシーンというものは、なぜかわたしの中では映像として鮮明に覚えてしまっている。それは美しい自然とか絶景とかであることはほとんどなく、誰かの科白だったり、誰かの行動だったり、もしくは誰かそのものの姿だったりする。わたしの目線での、人との関わりのシーンばかりを覚えているのだ。友人や家族に「このときってこうだったよね? 」とか聞いてもよくそんなこと覚えてるね、と感心されることは割と多い。
まあ、あまりに多くの人間が生きているこの世の中に対してはいつも、最悪だな、こんなんで生きていきたくないな、なんて思う日が続く癖に、やっぱりわたしは人間関係が好きなのだと思う。それは多分、人間との思い出が好きで、それは人間を嫌いになったり好きになったりすることを含めても含めなくてもいい感じが、まさに面白いと思うからである。