『星の見えない空』は、自分の経験がベースになっているシリーズです。もちろん作品ですから全てが事実なわけではないのですが、どんなフィクションを書いても「経験談でしょ」と言われ続けていいかげんうんざりしてきたので、いっそ本当に経験談に近いものを書くことにしました。
日本文学といえば私小説。これからもこのシリーズは続けていくつもりです。
『月光浴』:「恋人が夢を追って東京へ行ってしまった、そして東京の生活に染まって帰ってこない……」という昔からあるテーマです。これが私の人生に起こってしまったんですね。自分が当事者になるなんてびっくりですよ。私の中で決着をつけたくて書いたという面もあります。
『あの頃、バラの咲く街で』:過労で精神を病んでしまったシングルマザーの主人公が、主治医と絆を深めていく話です。
病気が悪化してどんどんボロボロになっていく主人公。
そんな悲惨な状態に、そっと寄り添ってくれる主治医の存在。
かつてスマホ向けコミックや小説投稿サイトに発表したものにかなり大幅な加筆修正をした完全版です。