三浦俊彦推薦
「奪われたい女に寄ってくるのは捨てたい男だけ」。唖然……内部反響系セラピー小説。
妻子ある上司・稲塚に、後輩である繭子の気持ちが向いていることを松本は知っていた。
「気持ちに蓋をしてしまえば平和なの」
ヘドロの海からおれが引き抜いてやる。
「好きにしてて、おれが縛って叱ってあげる」
松本は器用で冷静、何でもそつなくこなし、挫折をあまり知らない「万能な」男。ややこしい未分化の繭子はいわゆる墓守娘、こじれた心を身体ごとこじ開ける。
「シュークリームは食べたらなくなっちゃう」
「まゆは食べてもなくならないよ?」
【読者の声】
繭子みたいな「こじらせ」な女が私の中にも住んでるので共感する都度切なかった。もっとガツガツ生きればよかったと後悔がある。わたしは気を使いすぎたり臆病すぎたりした。そして最後やたら泣けた。男女の色恋はなんだかんだで確かなものはその刹那、時過ぎれば変化が常。
(島根県 40歳 女性、中小企業役員)
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