家族のことなら、いくらでも考えられる。
子どもが喜びそうな場所。
家族で楽しめそうな予定。
今日のごはんや、明日の準備。
でも、自分のことを聞かれると、すぐには答えられない。
夫から、
「今日、どこ行こうか」
と聞かれた朝。
最初に浮かんだのは、子どもが喜びそうな場所ばかりでした。
でも、
「わたしは、どこに行きたいんだろう?」
答えは、浮かびませんでした。
「わたしって、何が好きだったっけ?」
仕事、家事、育児。
毎日の予定は埋まっているのに、いつの間にか「わたし」のことは後回しになっていました。
本書は、役割の中で見えにくくなった「わたし」と、暮らしの中でもう一度出会っていくまでを綴ったエッセイです。
きっかけは、何気ない毎日の中にありました。
図書館で聞いた、子どもの
「だって、好きなんだもん」
という言葉。
何度も選んでいた本。
子どもの隣で、久しぶりに描いた絵。
うまく書けなくても、またパソコンを開いた朝。
そこに残っていたのは、ずっと忘れていたと思っていた「好き」の手がかりでした。
この本は、新しい自分になるための本ではありません。
今までの自分の中にあった「好き」を、もう一度見つけていく本です。
あなたは今、
「何が好き?」と聞かれて、すぐに答えられますか?
もし少しでも答えに迷ったなら。
この本は、あなたのための一冊かもしれません。