こちらのアイテムは2026/9/13(日)開催・文学フリマ大阪14にて入手できます。
くわしくは文学フリマ大阪14公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

秋のお茶わん・秋のパリで

  • き-49 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
  • あきのおちゃわん・あきのぱりで
  • ごはんとアパート
  • 34ページ
  • 700円

  • ふたつの“秋”のものがたりを書きました。 「秋のお茶わん」は食欲の秋、「秋のパリで」は芸術の秋をイメージしています。 A6サイズ(文庫本の大きさ)の冊子です。 表表紙と裏表紙のどちらからでも読み進められる、両開き仕様。 全34ページ。挿絵あり。

    《秋のお茶わん》 森に囲まれた小さな家で暮らす「としこサン」と、彼女のもとへやってきたスペイン生まれの青年「ホセ」の物語。自然の恵みをほんの少し分けてもらいながら生きていくふたりの生活と、秋の食卓から三つのごはん〈栗ごはん・銀杏ごはん・きのこごはん〉をお届けします。
     《秋のパリで》 アパートのドアポストにパリからの便りが届いた「ミナミ」。思い起こすのは、二年前の秋、パリで過ごした日々と「ラシェル」のこと。パリのオルセー美術館にある三つの絵画〈ミレー『落穂拾い』、セザンヌ『リンゴとオレンジ』、ゴッホ『オーヴェルの教会』〉について、ふたりが交わした言葉や、ともに過ごしたひと時を描きます。


    ■こちらの小冊子は、2022年にウェブストアで販売した作品「お茶碗」と「パレット」を、冊子として仕立て直したものです。販売当時はクラフト紙の封筒に、一章ごとに折り畳んだA4サイズの用紙を封入してお届けしておりました。本文には微修正を加えておりますが、内容は当時のものと同じです。ご購入の際はご注意ください。

    ■作品によせて(執筆当時の記載より
     秋を一日ずつ過ごしながら、ゆっくりとこのふたつのお話を書きました。この広い世界のどこかにぽつんと存在し、そして、たまたま出会った人たちのことを。秋のおいしさや彩りは素晴らしいものですが、一方で、すべてが枯れ、色を失い、凍てつく冬へ向かう時間でもあります。 この世に生まれた私たちは、いつか必ず、ひとり残らず、この世からいなくなってしまいます。現代のこの国で生きる私たちは、時に栗ごはんを食べ、時にゴッホの展覧会へ行くことができます。お箸を取り出すときや、チケット売り場の列に並ぶとき、何を考えているでしょうか。 「いつかいなくなってしまう」という感覚が、幼い頃からずっと背中に張り付いているように思います。それは恐怖として襲ってくることもあれば、淡々とした表情で、心の芯のようなものになってくれることもあります。 人間がつくりだした多くのもので満たされた世界で、迷子になりそうな人たち。ややもすると、溺れてしまいそうな人たち。だけど、このわけのわからない世界から目をそらさず、見つめ続ける人たち。たたかい続ける人たち。そんな人たちを書きたいと思いました。 このお話が、誰かの励みになるかは分かりませんが、ちいさくも決して消えない光として、ほんのすこし指先を温めることができたらと思っています。どうかみなさん、お風邪には気をつけて。お元気で。



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