こちらのアイテムは2026/9/13(日)開催・文学フリマ大阪14にて入手できます。
くわしくは文学フリマ大阪14公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

貝のふた

  • ぬ-04 (小説|ファンタジー・幻想文学)
  • かいのふた
  • 織月なでこ
  • 書籍|B6
  • 72ページ
  • 500円
  • 2026/9/3(木)発行
  • これは、ある種日記のように残る、言葉の切れ端ちゃん。

    日常の中でふと考えた6つのこと
    ◯泳ぐ ◯言葉 ◯更に、言葉 ◯絵を描くこと ◯本を作る、ということ ◯音楽
    を綴った、糸綴じエッセイ本。

    ☆2026年9月、文学フリマ大阪14にて初頒布。


    (以下、試し読み)

    ◯更に、言葉
      言葉は「葉っぱ」である。
     私はそう思っている。

    「葉っぱ」だから当然、姿形が全部違う。
     大きさも、手触りも、目に写ったときの印象も。
    さらさらとした、やわらかさ。
     パリパリと、好みで千切れるようなあっさり感。
     チクチクと、何処か刺さってくるような鋭さ。

    今の時代、紙に書く文字だけに留まらず、LINEやX、Instagramなど、多くのSNS上の画面で「葉っぱ」が流れてくる。 私も、手軽なものとして普段から使っているし、特にいいな、と思ったものはお気に入りとして保存し、後からいつでも見返せる機能もあるから便利だ。

    とはいえ、それも良し悪し。 一度見聞きしたものは、自分のなかで「出会わなかった」ことにはできないから。
    見たくないのに、流れてきて、見てしまった。 音量を小さくしていたのに、再生するとそれよりも大きく聞こえて、びっくりしてしまう。
    もう疎遠になって、やり取りのない相手とのメッセージを削除しようと思っていたら、画面の操作で過去の暗いメッセージをずらーっと見てしまったり。

    あふれかえった「葉っぱ」は、海のように大きな群れとなって、ひとつひとつを区別することがとても困難なのだ。

    ⋯⋯⋯⋯

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