世界のどこでもない場所にある「聖ヨハンナ音楽院」。そこでは言語の壁がなく、音楽が具現化する。
聖ヨハンナ音楽院の指揮科の三年、ドミートリィの前に、苛烈さを秘めたトランペット奏者・アレクサンドルが編入生として現れる。
出自の謎、戦火の影が交錯する中で、ラフマニノフのピアノコンチェルトとともにオーケストラ演習の幕が上がる。
青灰の狼と金のハヤブサが衝突するとき、彼らが奏でる音は惨禍か、それとも救済か——。
彼らの同級生のその頃を描いた短編も同時収録した群像劇。
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