現代を生き抜く人たちへ贈る、小説7編。
あなたに似た人がこの中にいるかもしれません。
「バースディパーティー」宮内はと子
幼稚園に通う娘の誕生パーティー、お友達を呼んだらママたちも全員やってきて!?
てんやわんやの一日、暑さ沸騰、ノンストップで突っ走ります。
笑いたっぷり、毒気もたっぷりの妙をお楽しみください。
「北風レッカ」田中一葉
北風詩子、五十五歳。夫と二人暮らし。食生活に気を遣い、身だしなみもバッチリ。
けれども年齢がもたらすあれやこれやが気になってきて……。
それでも劣化なんて言わせない、烈火のごとく怒ります。
「おなかがすいてくる」後藤高志
妻と中学生の息子と暮らす主人公。仕事も順調、のはずだった。
少しずつ変わっていく会社の状況、家族の姿、新しくできた仲間達。
自分の居場所って何だろう。サードプレイスを模索するあなたへ。
「みじかめの寄せあつめ」四科恵麻
地獄へ続く道の先に見たもの。四月にやってきた不思議な少女。風の強い河口にたたずむ二人。
シュールでリアルな三つの掌編をお届けします。
「夢市にて」早高叶
なくしてしまったものを探しに、夢の中の奇妙な市場へ――。
行きつけの古本屋に導かれ、夢市へやってきた「僕」が見つけたものとは。
夜眠る前にぜひ読んでいただきたい、幻想的な一編。。
「わたしに似たおばさん」百鳥宏海
民泊施設の清掃を頑張る「私」。一人でできて、やりがいもある仕事。
だけど頭をよぎるのは、かつての職場でぶつけられた忘れられない言葉で……。
働くこと、その意味を問い直すための物語。
「残影の限り」宮城芳典
姉から入った衝撃の連絡。父が自殺した――。
柿農家の父。後を継ぐ、ともっと早めに告げたら良かった。
後悔する主人公に、さらに待ち受ける試練とは。
ほか、エッセイ「きよっさん」(山本一男)を収録。