終末の気配が漂う平安の世。山寺で暮らす稚児・綾丸は、人ならざる美貌と生い立ちから「鬼子」と呼ばれていた。
彼は人の怒りや憎悪、欲望――理性が剥がれ落ちる瞬間に、何より美しさを感じる。
ある日、綾丸の前で一人の僧が血を流す。その甘美な味に触れたとき、彼の世界は変わり始めた。
綾丸は人なのか、それとも鬼なのか。「茨木童子」が生まれるまでを物語にした、平安ダークファンタジー。
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