雨は檻のように
- さ-07 (詩歌|現代詩・散文詩)
- あめはおりのように
- つきのさかな
- 書籍|文庫判(A6)
- 34ページ
- 400円
- 雨が降る。私には、雨が糸に思える。まるで、私と全樹さんを二人きりにする、太くて強い鋼の糸に——。
私は大学生。今日は推しのサイン会があって、テンションマックス。
朝も昼もご飯キャンセルして、アドレナリンとドーパミンだけで生きていた……のはいいんだけど、暑いしだんだんしんどくなってきた。
うずくまってると、雨まで降ってくる。
ああ、どうしよう。
今日会う約束の、全樹さんにも連絡してないのに。
雨を浴びながら、そんなことを考えてると、愛しの影が。
こんなときにも、全樹さんは眩しい……。
大学生のオタク女子と、30代半ばの無邪気な男性の純愛短編。
