風凛くんはね、わたしの光だよ。ずっと、この世界を照らしてくれているんだよ。お月様みたいに。生きてくれているだけで、わたしの光になってるんだよ――。
井口風凛と陰山小夜は、よく似た幼馴染。茶色い髪に白い肌、長い首に長い胴。好きなお茶はコーン茶、好きな食べ物はオリーブ。クイズ番組では同じ問題を同じように間違える。
二人はどこまでも、同じだった。女を好きになることまで……。
いつしか風凛は小夜への恋心を自覚し始め、性の衝動に駆られてしまう。なにも知らない小夜は、恋人ができてもなお、風凛を半身だと思い続けていた。自我を殺し、皮肉を殺し、胸のうちにできたすり傷には反応せずに暮らしていた。自分を守るため。そして、自分の半身を傷つけないために。
ところが、不幸は突然舞い込んでくるもの。体育祭明け、小夜は、恋人が風凛の悪口を言っていたと知らされてしまう。その日から、穏やかだったはずの世界が、突然崩れ始めて――。
広島を舞台とした幼馴染男女の大きな感情のぶつけ合い、第二巻。