トートバッグの形をした、読むための文章作品です。
遠目には、文字が渦を巻くグラフィック。
けれど近づいてみると、そこに並んでいるのは、トートバッグ自身のぼやきです。
汚されたら傷つく。
革のバッグに鼻で笑われたら腹が立つ。
ネギや汁ものを入れられると、ちょっと困る。
それでも、気に入って連れて行ってくれることは嬉しい。
そんな「もの」の気持ちを、早口でまくし立てるような関西弁の文章にしました。
本文は、外側から内側へ向かって、ぐるぐると渦を巻くように配置されています。
読んでいるうちに、今どこを読んでいたのか少しずつわからなくなる。
話が飛び、ぼやきが続き、気づけばバッグの声に巻き込まれている。
布に印刷された短い読み物として、そして実際に持ち歩けるトートバッグとして。
少しうるさくて、面倒くさくて、でもどこか愛嬌のある「もの」の声を連れて歩いてください。