名前のない関係にも、終わりはあるのか。
仕事と生活に倦んだハスミは、若く美しい男・潤也との肉体関係によって心身を回復しつつあった。招かれた部屋に生い茂る植物たちは潤也の恋人が残したものと知るが、ハスミもまた、別の男を想い続けている。
初夏のある日、塞がったピアスホールを再び貫通させてほしいと潤也にせがまれ、ハスミはその肌に針を突き刺す。(「An angel passes by.」)
男たちの束の間の〔楽園〕を描く、瑞々しい官能を湛えたBL掌編集。
【著者プロフィール】
那智(なち)/文芸サークル微熱
2021年より文学フリマ東京を拠点に活動。詩的な文体とほのかな官能を持ち味とするBL小説を執筆。代表作に『LE PARADIS』(2026)、『眠れない夜の彼ら』(2021)。
2026年よりBL/男男文芸特化型書店HOTOBOLI BOOKSを運営。