偽桃の国
- け-17 (小説|その他)
- にせもものくに
- 有園菜希子
- 書籍|A5
- 106ページ
- 1,200円
- 2025/9/14(日)発行
- わたしにとって話し言葉というのは、ときどきたいへん不自由で難しく、どうしても気持ちが追いつかないときがあります。ですので、詩歌で心を通わせられたらどんなにいいだろうという願望があります。(「あとがき」より)
現実と妄想の分裂からうまれ、やがて分裂を埋めてゆく歌──2014~2025年の339首を収録
(自選五首) この部屋でわたしはきつと老いてゆきサフランケーキとひまはりの夢 シンクでもながれる水を掻きわけて鮎のなごりの骨の丈夫さ 堂々と間違ふあなたのためのイグアノドン・クラシツクスタイル 取り返しのつかぬことがら数へても月下美人がもういちど咲く 育ててはいけないものと知りながら撫でる冷蔵庫のなかの霜
