海辺の観光地、駅前ロータリー、幹線道路の中央分離帯、ショッピングモールの駐車場、スナックの看板、そして最近は戸建ての庭。
日本各地に植えられ、描かれてきたヤシの木を10年近く追いかけた記録です。
熱帯の木がなぜ茨城、徳島、鳥取、山口に立っているのか。
手がかりは、私たちがヤシの木に抱いてきたイメージの側にありました。
枕草子の「椶櫚の木、唐めきて」から、南洋幻想、戦後のハワイブーム、リゾート法、そして『POPEYE』が「パーム・ツリー」と呼び替えた西海岸へ
——ヤシの木に貼りついた意味の変遷をたどりながら、全国のフィールドワークの成果と重ね合わせていきます。
【収録地】白浜/宮崎/沖縄/はわい温泉(鳥取)/ハワイ通り(松戸)/周防大島/淡路島/宇和島/高知/鳴門/徳島/牟岐/新下関/宇部/徳山/福岡/佐賀/佐世保/伊豆半島/房総半島/逗子マリーナ/浜名湖/三河湾/和歌山マリーナシティ/福生ベースサイドストリート/千葉フォルニア・蒲フォルニア・稲フォルニア/アウトレットモール/ショッピングセンター/台湾/マレーシア/シンガポール/マイアミ/アブダビ ほか
シティポップのジャケット、フィリピンパブの看板、キリスト教とシュロ、北東北のコンビニのロゴまで。参考文献つき、56ページ。
※第2版は表紙を刷新しました。本文は初版(2024年8月発行)を一部修正しています。