こちらのアイテムは2025/9/14(日)開催・文学フリマ大阪13にて入手できます。
くわしくは文学フリマ大阪13公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

ドーナツホール

  • あ-12 (小説|純文学)
  • どーなつほーる
  • 阿瀬みち
  • 書籍|A5
  • 76ページ
  • 800円
  • https://kakuyomu.jp/works/168…
  • 2025/9/14(日)発行
  • 今日は普段と違う駅で降りた。帰りに家族におみやげを買って帰った。和菓子屋さんのことをなぜか夫は知っていて、あのあたりは母親の介護で通った。と言っていた。彼の母親は誤嚥で亡くなった。六十代だったから、死ぬような年ではなかったかもしれない。彼とそのあたりを歩いたことはほとんどない。思い出して辛いのかもしれない。当時わたしたちは一緒にいて、ときどき話した。若くして、両親を介護しなくてはならなくて、金銭も必要で、夫は疲れ果てていた。その心の隙間に私が近づいたのだった。夫にはあえて思い出さない記憶の穴がある。私はそれを覗き込む。

     今まで書いてきたエッセイの総集編のようなものです。私小説のつもりで書きました。愛の不在と空白について。意識と無意識のあいだ、そのゆらぎについて。

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