文章作品に写真を添え、デザインにも細部までこだわった贅沢な仕様を、採算を度外視した価格で頒布いたします。写真という現(うつつ)を切り取る表現と言葉を組み合わせた本です。写真から連想した作品は一つもなく、初めに立ち上がったのは全て言葉からです。言葉に写真を添えることで、違和が生じ、面白いものになりはしないかと期待しました。言葉においても、写真においても、僕はどこか全てを表そうとせず、いくらかを手放しています。そうでもしないと窮屈でつまらないと思いました。現(うつつ)の偶然性と僕の実感が折り重なったとき、皆さまに初めてとなる体験をもたらすことを願っています。