コピー用紙に印刷し手作業でホッチキス止めした自家製本。表題作を含め三作品を収録しました短編小説集です。無料配布ですので、お気軽にお手付きしにいらしてください。以下、あらすじ代わりに本文の一部抜粋です。
「カーテン」
カーテンは生きている。生きているんだ。何度か小声でつぶやくと、もう僕には、それが疑いようのない真実であるように思えてきた。
「彼女の散歩道」
彼女は大学へ入っても、長い間患っている人見知りと乙女的潔癖症のせいで、男子学生はおろか、女学生とさえろくに話すこともできず、もっぱら黄ばんだ古本の中の詩とばかり交際している。
「愛すべきものたち」
齢四十を過ぎて初めて、男は蟻の巣キットに手を出した。