「おやすみ」
いつかもう一度、あなたと出会うことを祈って
無限に続く不思議な水族館に閉じ込められた佳帆は、出口を探している最中に一人の少女と出会う。少女は佳帆の妹と同じ「りお」と名乗り、佳帆のことを待っていたと言う。少女とともに出口を探す中、佳帆は失われた記憶を取り戻しながら、水族館の意味を理解していく。
これまでWEBで投稿した掌編・短編を加筆修正し、「出会い」をメインテーマとしてまとめなおした短編集。
誰も主人公ではない、しかしどこにもない物語
誰かとの出会いは、その人の人生を決定的に変えます。
些細なこと、例えば通勤電車を待つ列に割り込まれたとか、落とし物をすぐに誰かが拾ってくれたとか、そういう小さなことであっても、私たちの感情は揺らされ、その後の気分、場合によっては何かの選択にまで影響をおよぼします。
「あの人と出会えてよかった」と思うこともあれば、「あんな人出会わなければよかった」と思うこともあるはずです。そうやって、良くも悪くも誰かとの出会いがあるからこそ、多様な人生が形成されていくものだと考えています。
私は前向きなお話を書きたいので、最後には「出会えてよかった」「また会えたら嬉しい」と思えることがあれば、きっと前を向いて生きていける、と、そんな気持ちを詰め込んだのが、この本になっています。
作品紹介ページ(note)