【今号の特集】
今号の特集は
「それは『自然』ですか?」です。
「人工」の反対として見られがちな「自然」ですが、「自然な振る舞い」や「自然と声が出る」のように、普段何気なく口にしているけれど「なぜそう言われているのかよく分からないもの」もあります。そんなあまりにも意味が広過ぎる「自然」について、今号では様々な切り口から考察しています。
「桶乃かもく」さん描き下ろしの表紙イラストが目印です!
【注目記事】
①【インタビュー】古田徹也:「自然」と「人為」の間で『言葉の魂の哲学』(2018,講談社)や『いつもの言葉を哲学する』(2021、朝日新聞出版)など「言語」に関する著書を多数出されている哲学者の古田徹也先生に、「哲学する」という言葉を軸に、言葉の「自然さ/不自然さ」をめぐる様々なお話を伺いました。
②【インタビュー】廣井悠:「地下」から社会を考える都市の防災について研究しておられる都市工学者の廣井悠先生に、私たちの身近にあるけれどあまり知られていない「地下街」をはじめとする地下空間の利活用の可能性について、様々な角度からお話を伺いました。
③【特別インタビュー】クレア・ビショップ:アートにおける「参加」の現在美術史家・美術批評家のクレア・ビショップ先生に、主著である『人工地獄(
Artificial Hells)』(2012)の刊行10周年を記念して、コロナ禍などを経験した現在、アートにおける「参加」の概念がどのように変容したのかについてお話を伺いました。
④【翻訳】グレッグ・イーガン:ドリーム・ファクトリー「祈りの海(
Oceanic)」(1998)でヒューゴー賞・ローカス賞を受賞したSF作家のグレッグ・イーガン氏が2022年4月に発表した短編小説“
Dream Factory”の全訳です。
今回の翻訳・掲載にあたり、イーガン氏ご本人から許諾をいただきました。