新人類(Neo Human Being)。それは五年前日本未来生命研究所によって生み出された生物兵器であり、その被験体となるのは行き場を失った若者達だった。彼らはヒトの姿をしているが、体内に植えつけられた特殊な細胞を覚醒させることで超人的な力を発揮する。
警察庁N.H.B対策本部の努力により、日本列島に流出した有害なN.H.Bはほとんど駆除されている状態にあった。しかし、時を経て日本メトロポリスアイランドにてまた新たにN.H.B開発が行われていることが発覚する。そして、それを良しとしないN.H.Bの組織も台頭する。
五年前、日本列島で大々的なN.H.Bの実験を行い、警察によって逮捕された大罪人ヴァネッサ・クレアシオン。一生出ることを許されない拘置所に囚われている彼女も、そんな新たな動きに巻き込まれることとなる。
バイオ系バトルアクションSF小説、新章開幕。『百獣の女王』から五年後の世界で生物兵器N.H.B再び――。