架空大河小説シリーズ第一巻
中華風架空異世界「四方大陸」を舞台にした長編歴史小説
西方大陸の覇者・西白国に今年も秋がやってきた。
首府で武官見習いをしている主人公の少年・文輝にとっては成人の儀礼を済ませる最後の秋。
ある朝、いつも通りに中城へ出仕すると城門のところで商人風の男とすれ違いざまぶつかった。
文輝は慌てて謝罪し、相手の無事を確かめようとするが男はそそくさと立ち去ってしまう。
戸惑う文輝に守衛が種明かしをしてくれるところまでは「いつも通り」だった。
事態の変化は出仕し、暗号通信の書簡がやけに多く届いているところから始まる。
昼飯時になる前に文官府へとお遣いを頼まれ、渋々手紙を運ぶとそこには幼馴染の少女・晶矢が別の役所から手紙を運んできていて、鈍感な文輝でも何か重大なことが起こっているの察する。
これが叛徒による首府動乱の始まりだった。
強制的に巻き込まれた文輝と晶矢は首府の色々な官吏の指示を受けながら、動乱の鎮圧に加勢するが果たして無事に生きて帰ってこられるのか?
教えられた正しさが救わなかったものは本当に棄ててもいいものなのか?
自問自答しながら、ときには命すら懸けて文輝の戦いが幕を開ける――!
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