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ほんとうのわたしを見せてあげる

  • イ-04 (小説|純文学)→配置図(eventmesh)
  • ほんとうのわたしをみせてあげる
  • 大藤凛
  • 書籍|B6
  • 138ページ
  • 700円
  • 2019/12/29(日)発行
  • 学生演劇に没頭するあまり大学を留年し、彼氏とお酒に依存して暮らす主人公の「まなか」は、ある日母の死を知る。疎遠だった実家から送られてきた荷物のなかには、あの日交わした「約束」が──その夜、まなかの前に黒い人型が現れ、可憐なステップを刻み始める。「いつかほんとうのわたしを見せてあげる」過去と現在、地続きの「わたし」の物語。

    ーーーーー

    ● 冒頭の1ページ

     ある日、夜更けに酔っ払って部屋へ帰ってきてふと、無駄なプライドというものは部屋の隅に溜まった埃みたいだなと思った。誇りと埃、似た言葉だし、いつだったかテレビでそんなセリフを吐く有名人を見たこともある。
     プライドそのものはだれしもがこころのどこかに持っているものだと思う。それを溜め込むことなく上手に昇華させられて、囚われることなく吐き棄てられるひとが羨ましい。
     わたしの場合、それは知らないうちに溜まっていくし、綺麗さっぱりなくしてしまいたいと思っても、必ずすこしは残ってしまうものだ。気にならないならそれでいい。でも、わたしのように気にしてしまう性分のひとにとっては、目障りでしかたがないものになる。
     寝ているあいだも、食事をしているあいだも、彼とセックスをしているときも、バイトで高価なアクセサリーを客の女に売りつけているときにだって、まるで空気のようにこころのすみっこにある。
     そして、ひたすら溜まり続けている。
     結局、わたしは無駄なプライドと仲良しなのだ。

    ーーーーー

    どうぞ、よろしくお願いします!


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