写真集×詩集(書き下ろし十七篇)。台湾の街を歩いているときや念願の日月潭で、目に焼き付いた瞬間を切り取ろうと試みた写真をベースにして、旅の間に考えていたことを詩にしました。同じ訪台で既刊に『台湾土産話』がありますが、切り口が異なるので片方だけでも楽しめます。
(↓作品サンプル)
月台
初めて踏んだ台中の地
在来線への乗り換えがわからず
待ち時間を持て余す
チェックイン時間がぎりぎりで
来ない電車に焦っていると
ふと飛び込んできた「月」の文字
「月台(yuètái)」がプラットホームを意味することは、
初級中国語で知っていたけれど。
広い空をあわく染める夕陽
今から出発したらきっと
夜のいい時間に着くから
月への旅行客が「月台」に集まってきている
わたしも そのひとりなのだ