こちらのアイテムは2026/1/18(日)開催・文学フリマ京都10にて入手できます。
くわしくは文学フリマ京都10公式Webサイトをご覧ください。(入場無料!)

Philographia

  • 1F 第二展示場 | J-06 (評論・研究|現代思想・哲学)
  • ふぃろぐらふぃあ
  • 田中健登
  • 書籍|A5
  • 58ページ
  • 1,000円
  • 2026/1/18(日)発行
  • 思索は、言葉になる前に、すでに身体のどこかで始まっています。

    私たちは長年、哲学書や古典文学を読み続けてきました。そのなかで次第に、「論文調の文章以外の形式の哲学が、もっとあってもいいのではないか」という思いを抱くようになりました。 テクストの形式は、もっと自由で、多様であってよい。そう考えるようになったのです。
    20世紀フランスの哲学者たち──ドゥルーズ=ガタリやデリダが試みたように、テクストそのものを創造すること、あるいは意外な組み合わせから立ち上がる思考の魅力。そうした可能性を、私たちはあらためて現代にひらきたいと考えました。
    哲学はしばしば、「難解で遠いもの」として敬遠されがちです。 しかし私たちは、哲学的な問いや問題は本来、もっと身近で、日常のなかに息づいているものだと確信しています。沈黙の時間、立ち止まる瞬間、ふと覚える違和感──そうした体験のなかにこそ、哲学はすでに始まっています。きっかけさえあれば、誰もがその魅力や奥深さ、そして楽しさに触れることができるはずです。本書には、そんな「きっかけ」を手渡したいという思いが込められています。
    そこで私たちは、「考えること」を文字だけで伝えるのではなく、写真という身体的なメディアを通して表現できないかと考えました。モデルの装いや表情、まなざし。その一瞬に立ち現れる思索の痕跡を写真として写し取り、そこに詩的な言葉を添える。そうすることで、哲学の感じ方そのものを、より多様でひらかれたものにできるのではないかと考えたのです。
    この試みにふさわしい形式として、私たちはもっとも自由で個人的な表現形態であるZINEを選びました。 『Philographia』は、論文でも美術書でもありません。写真と文体が響き合う場をつくることで、「哲学それ自体」に対する新しい接近の方法を提案する──それが、本書を出版した理由です。
    「考えること」は、しばしば孤独な営みです。しかし、写真や文章といった媒体を通してそれが他者と接続されるとき、そこには新しい何かが生まれます。
    哲学が好きな人も、ファッションが好きな人も、写真が好きな人も。 そして今、少し立ち止まり、考える時間を必要としているすべての人へ。

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